明治維新の立役者として知られる西郷隆盛は、鹿児島の歴史と文化に深く根付いた人物であり、その影響力は今なお色あせることがありません。
薩摩琵琶が薩摩藩士のたしなみとして浸透していた時代、西郷隆盛自身も薩摩琵琶に馴染んでおり、多くの琵琶歌で西郷隆盛や城山が歌い継がれています。
鹿児島の人々にとって、彼はただの歴史的人物ではなく、誇り高き存在なのです。この記事では、西郷隆盛の軌跡を取材した写真とともに紹介し、また鶴丸城の歴史に迫っていきます。
西郷隆盛の人生は波乱に満ちており、その功績と彼が残した言葉は今の私たちにとっても多くの示唆を与えてくれます。また、鹿児島市内の観光スポットとしての魅力についてもお伝えし、訪れる際の参考になる情報をご紹介します。このブログを通じて、西郷隆盛の人間性や彼にまつわる歴史を知り、鹿児島という地の新たな魅力を発見していただけると嬉しいです。それでは、一緒に彼の足跡を辿る旅に出かけましょう!
西郷隆盛最後の戦いの場所「城山」「西郷隆盛洞窟」
城山展望台
西南戦争の末期において、西郷隆盛が迎えた最期の場所は、鹿児島の城山であることがよく知られています。西郷はここで最期の戦いを繰り広げ、彼の生涯を閉じました。この地は、彼の影響力が最もよく現れる場面の一つであり、彼のカリスマ性やリーダーシップが最後まで揺るぎなかったことを象徴しています。城山は、現在でも多くの人々が訪れる場所であり、西郷の遺産を体感できる歴史的意義を持つ場所です。この場所で彼がどのような思いを抱いて戦っていたのかを感じ取ることは、この歴史を学ぶ我々にとっても深い意味を持ちます。

『さても西郷隆盛は征韓論を阻みつる奸臣原を払わんと
一万余騎を引率し意気衝天の勢いに鹿児島打って出でけるが
戦い既に数月に渡りて味方打ち破れ 僅かに残る三百騎
秋風寒き城山に帰り来たりて立てこもる』
(薩摩琵琶鶴田流「西郷隆盛」の一節より)

城山は今は桜島を望む静かな展望公園ですが、西郷隆盛はじめ藩軍が立てこもった城山の陣の写真が展示してありました。


城山からの景色です。晴れているとここから桜島が綺麗に見えるとのことです°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°


『銃を枕に兵者が仮寝の夢も結びかね またも揚がれる鬨の声
どっと山にぞ響きける かねて覚悟の事なれば味方は何か恐るべき
今を最後と戦いて 「薩摩隼人の武勇をば 語り継がせよ者ども」
と獅子奮迅と荒れ回る』
(薩摩琵琶鶴田流「西郷隆盛」の一節より)
城山展望台は、鹿児島市を一望できる人気のスポットで、特に桜島を背景にした美しい景色が堪能できます。(この日は雨でしたが)
展望台までの道のりは比較的緩やかなため、誰でも楽に訪れることができます。
西郷隆盛洞窟

城山には、西郷隆盛が潜んだ「西郷隆盛洞窟」も残されており、外から内部を見ることができます。


洞窟の見学自体は無料で、公共の場所として自由に立ち入ることが可能となっています。ただし、観光客が多いシーズンには、周辺の駐車場や施設が混雑することがあるため、早めに訪れるのが良いでしょう。洞窟へのアクセス方法は、鹿児島市内から徒歩、または公共交通機関を利用するのが便利です。市内からバスを使って数分程度の距離で、最寄りのバス停からは徒歩10分弱で到着できます。西郷隆盛洞窟と城山を訪れる際の所要時間は、おおよそ30分から1時間程度が目安です。ゆっくりと西郷の足跡を辿りながら散策し、彼の思い出に浸る時間を楽しむことができます。

西郷隆盛洞窟近くにあった西郷どん像です

西郷隆盛終焉の地
1877年9月24日に政府軍の総攻撃が始まりました。わずか300余りの藩軍対4万の政府軍。
西郷隆盛は5日間過ごしたこの「西郷隆盛洞窟」を出ました。
そして城山の岩崎谷という所を駆け下りていた時官軍の2発の弾丸が腰と大臀部に命中しました。
西郷は『首をはねてほしい』と腹心の別府晋介に介錯を頼みました。
『晋どん、もうここらでよか』と言い東を向いて皇居を伏し拝む西郷隆盛を別府晋介が介錯しました。ここに7か月続いた西南の役が終わりを告げたのです。

『折しも官軍迫り来て 篠の突く如く打ち出す
一弾飛んで隆盛が腹をどっとぞうち貫きける
血潮は草を染めなせる 大地に座して九重の都の方を伏し拝み
時の勢い是非もなく 事を挙げつる隆盛が心の底を大君に
聞こえあぐべき由なくて臣はこの世をまかるなり』
(薩摩琵琶鶴田流「西郷隆盛」の一節より)

南洲墓地・南洲神社

『孤軍奮闘囲みを破ってかえる一百の里程 堅塁の間
我が剣はすでに折れ 我が馬は倒る秋風 骨を埋む故郷の山』
(薩摩琵琶鶴田流「西郷隆盛」の一節より)


南洲墓地には、正面中央の「西郷隆盛の墓」を始め、ともに最後まで奮戦した幹部を左右に、
全部で藩軍2023名の将兵が眠っています。
南洲墓地と隣接する西郷隆盛を祀る「南洲神社」は参拝者が絶えないとのことです。

「南洲神社」の西郷隆盛像です(^^♪
西郷隆盛が書いた「敬天愛人」も掲げられていますね。
(「敬天愛人」は西郷隆盛の座右の銘で複数の書が残されています)
そして南洲神社の人懐っこい猫が挨拶に来てくれました(=^・^=)


また併設する「西郷南洲顕彰館」には西郷隆盛に関する資料が展示されています。
西郷隆盛の人生の軌跡
西郷隆盛の生涯を時系列で振り返ることで、その波乱に満ちた人生を垣間見ることができます。1828年に薩摩の鹿児島で生を受けた彼は7人兄弟の11人家族の家庭で育ちました。やがて明治維新への道を切り開く一方で、動乱の時代にあって様々な苦難を乗り越えていきました。薩摩藩臣として最初は足軽のような立場から始まる彼の成長過程は、薩摩藩の改革案に関わり、西南戦争の舞台裏で多くの戦力を動かすまでになります。そして、彼の人生の大きな節目となった明治時代の新政府設立にも多大な影響を与えました。

市内中央にある西郷隆盛像です。

西郷隆盛の功績
西郷隆盛はその生涯で数々の素晴らしい功績を残しました。まず、歴史的には、彼が薩摩のために多くの改革を行い、明治維新を推進したことが挙げられます。そして、西郷隆盛は単に戦術的な技能で有名なのではなく、人間としての魅力やリーダーシップに溢れていた点も評価されるべき側面です。彼は新時代の構築を目指し、多くの人々をまとめ上げ、戦争での勝利に貢献しました。鹿児島県のどこを訪れても、彼の影響力は強く残っており、その偉大さを語り継いでいくことが多くの人々の支えになっています。彼のもたらした変革は、まさに歴史の教科書に刻まれるべき素晴らしい功績です。
西郷隆盛蘇生の家
西郷隆盛の人柄を知るエピソードとして「入水事件」があります。
京都清水寺の僧であった月照は、西郷隆盛とは親しい間柄でした。
安政の大獄によって逃れてきた月照と、月照を追放すると決めた藩庁に怒りを覚えた西郷隆盛は共に海へ身を投げました。
西郷隆盛だけがこの「西郷隆盛蘇生の家」で蘇生し生き残りました。
西郷隆盛は自身を「土中の死骨」と呼び生涯恥じとしたということです。

鶴丸城の歴史と復元へのプロセスを探る
鹿児島市にある鶴丸城の歴史に触れ、その復元までのプロセスを詳しく見ていきましょう。
鶴丸城は誰の城?
鶴丸城は、鹿児島の象徴的な城であり、特に島津氏の拠点として歴史に名を連ねています。1601年頃に初代藩主となる島津家久が建設しました。当時、戦国時代から江戸時代を通じて、薩摩の豪族島津家が勢力を拡大し、この地での支配を確立しました。この城は、薩摩藩の中心であり、その築造には当時の先進的な技術と戦略が込められていました。歴史を遡ると、鶴丸城の建設には政治的、軍事的な要素が密接に関わっており、いかにしてこの地域が成り立ってきたかを物語る重要な文化遺産です。
本来の鶴丸城は、背後の城山(山城)と、麓の居館からなる城です。
城山には本丸曲輪・二之丸曲輪が設けられ、居館の本丸には書院造の建物や端正な庭園がありました。
居館の本丸と御楼門は1873年の火災で、二之丸は1877年の西南戦争でともに焼失しました。
その後御楼門は2020年に復元完成しました。

復元された御楼門です。門の中に砲弾痕・銃弾痕の残る石垣が見えています。


御楼門を入ると石垣に西南戦争の砲弾痕・銃弾痕が残されています。


本丸多門櫓跡から望む桜島。


天璋院篤姫もここにいらっしゃいます(⌒∇⌒)

鶴丸城本丸・黎明館の営業時間と駐車場
鶴丸城を訪れる際には、営業時間や駐車場の情報を事前にチェックしておくと便利です。鶴丸城は一般的に通年で公開されており、9時から18時まで(月曜・25日・年末年始等休館有)が通常の営業時間です。駐車場は周辺に複数ありますが特に休日は混雑が予想されるため、早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。
詳しくは公式ホームページでご確認ください。
アクセスの良さから、多くの観光客が訪れる鶴丸城は、訪問者に便利な施設を充実させており、初めての方でも安心して楽しむことができるスポットです。

黎明館にはとても貴重な薩摩琵琶が2面展示されています。
「薩摩琵琶(玉里島津家資料)」
「林林月作 薩摩琵琶(銘 丹頂)」
楽器なので、展示だけでなくぜひ弾き続けてあげて欲しいですね。
https://www.instagram.com/official_reimei/p/C_11HOeNdWW/
鹿児島観光モデルコースと人気スポット
鹿児島の魅力的な観光地を巡る際に参考にできるモデルコースをご紹介します。
鹿児島観光地ベスト10と訪れるべき理由
鹿児島市には一度は訪れるべき観光地が目白押しです。
まず、目を引くのが桜島。活火山としての雄大な姿は、鹿児島観光の象徴です。
そして、温泉郷として知られる指宿は、リラックスした時間を過ごすのにもってこいのスポット。
さらに、鹿児島市内に位置する仙巌園は、美しい庭園や歴史的な建物に囲まれた絶好の観光地です。西郷隆盛のゆかりの地を訪れるなら、ぜひ西郷銅像や西郷南洲顕彰館を巡ってみてください。
他にも、維新ふるさと館や、鹿児島市立美術館といった文化施設が、旅行者に多くの学びを提供してくれます。
鶴丸城や、見応えのある鹿児島市立ふるさと歴史考古博物館も含め、歴史と自然が融合した素晴らしい観光地が揃っています。おいしい薩摩料理を楽しめるグルメスポットも充実しているため、一日では回りきれないほどの魅力が鹿児島にはあります。

天文館にあるモスバーガーでは大谷選手のユニフォームが見られます!


薩摩藩士が語らっていたりします(⌒∇⌒)

鹿児島観光バスを使った効率的な旅プラン
鹿児島を効率的に観光するには、「カゴシマシティビュー」の利用がとても便利です。市内を運行する観光バスで、主要な観光地を一度に巡ることができ、時間を無駄にせずにたくさんのスポットを訪れられます。
(料金1日券大人600円・小児300円は市電や市営路線バスにも乗車可能)
その他鹿児島中央駅の観光案内所に立ち寄っていただくと、最適な観光方法を案内してもらえます。

西郷隆盛についてまた情報を追加する予定です。
鹿児島市内には魅力がいっぱい!
次回は「奄美の里」をご紹介します♪