琵琶の合奏は、洋楽の合奏とはかなり違います
「合奏」と聞くと、おそらく殆どの方が、楽譜の通りに演奏する、また指揮者の率いる演奏をイメージするのではないでしょうか。
琵琶の演奏の場合、そういった「洋楽の合奏」の方法とはかなり異なります。
まず、琵琶の練習は、先生との個人稽古で「真似て弾く」を徹底して行います。
何分の何拍子、というものはほぼ存在せず、グルーブを合わせていきます。
合奏は、各自先生からの個人稽古で練習したものを更に合同稽古で合わせていきます。
日本の伝統芸能の場合ほとんど同じ方法かと思います。
「五線譜」で形作られたものではなく、先生の表現に合わせる感じです。
そして、琵琶の合奏は演奏者同士、音を探りながら一つの作品としてまとめていきます。
合奏中は「無の境地」に至るような、とても面白い感覚です。
一期一会の演奏が出来上がっていきます。
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